愛犬のためにできること6

アロマテラピーがもたらす愛犬への効能について


アロマの香りが人にもたらす影響については、既に

多くの効用があることが実証済みですが、

犬とアロマテラピーは相性が大変よいです。

 

犬は大昔から植物の有用性を取り入れ、自然の中で植物の匂いを嗅いだり、食べたりして心身の調子を整えていました。

 

アロマテラピーとは、芳香(アロマ)を使った療法(テラピー)を指しますが、自然の植物から取り出した精油を使って心身の健康を維持し、病気などを予防する自然療法の事です。

 

人間と同様にアロマテラピーに用いられる精油を愛犬が体内に取り込むことによって、様々な効果をもたらしてくれます。

 

3つのルートから体内に精油を取り込むことが可能です。

 

●鼻から脳へと伝わるルート

芳香浴で鼻から嗅いだ香りは、脳へと作用します。温めて揮発した香りは、小さな分子になって空中を飛びまわり始めますが、この香りの分子が鼻の中に入ると,脳の中枢の大脳辺縁系に届きます。大脳辺縁系は、本能や感情を司る部分で、ここから大脳新皮質や視床下部、脳下垂体に伝わり、様々な働きを促します。

肉体的には、免疫系やホルモンの分泌をコントロールする部分に働きかけ、精神的な部分では、記憶や感情・情動に携わる部分に働きかけます。

 

●鼻や口から入り、血管へ伝わるルート

鼻⇒口⇒のど⇒気管・気管支⇒肺⇒粘膜というルートから、血管壁を通って吸収され、最終的には体外に排出されます。

吸入することで、のど、気管の抗菌、殺菌ができます。

 

●皮膚から血管へ伝わるルート

精油をベースオイルへ溶かし、アロマオイルとしてマッサージに使用したり、アロマオイルを数滴加えたお湯に足浴をしたり、温湿布したりすることで、精油の成分が皮膚から血管に吸収されます。犬は全身に毛が生えているので、皮膚から吸収する精油成分はそれほど多くはありませんが、

香りを嗅ぐだけでなく、血行もよくなるアロママッサージは、とても効果的です。

 

アロマテラピーの注意事項

  • 100%ピュアな精油を選ぶ
  • 消費期限を守る
  • 精油は日光の当たらない涼しい場所で、きちんと保管する
  • 原液のまま使用しない 必ずホホバオイルなどの植物油か精製水で薄めて使用する。100mlの植物油に対して、犬なら2滴が目安
  • アレルギーなどが不安な場合は、パッチテストすること
  • 内服はさせないこと
  • 柑橘系の精油を皮膚に塗った後は、太陽にあたらないように注意すること(発赤することがあります)
  • 妊娠中は使用を避ける(飼い主や家族の妊娠中も同様)

お気に入りのアロマを探す

愛犬がお気に入りの香りを探してみてください

 

アロマテラピーはその効能・効果も注目したいところですが、いくら効能や効果が高いからといっても、苦手な香りではリラックスできません。ぜひ、愛犬のお気に入りの香りを探してみてください。

飼い主と愛犬の好みの香りが一緒だとしたら素敵ですね。

香りを試す時は、精油を垂らしたムエット(試香紙)や瓶を鼻から

20㎝くらい離して嗅がせてみます。

一度に試す香りは4~5種類が限度です。もしそれが好きなら目を輝かせてクンクン匂いを嗅いだり、舌なめずりをしたりしますが、逆に苦手な香りの場合は、顔をそむけたり、くしゃみをしたり、中には逃

                                  げてしまう場合があります。             

アロマの楽しみ方

【アロママッサージ】

コリや痛みを和らげるだけでなく、心のヒーリング作用もあります。アロマをプラスすることで癒し効果がアップします。

【芳香浴】

犬の場合は、1回10分~30分を目安に1日2回まで。

【アロマスプレー】

消臭や虫よけなど

【温湿布】

アロマオイルを加えたお湯にタオルを浸して絞ったものをコリのある場所や疲れている部分にあてます。

【足浴】

足の疲れをとるのに効果的。